ロフトワークで開催された人机交互論の樽本さんのセミナーに行ってきました。
最近色々なところで聞かれる「アジャイル」と「リーン」。
実はよく知らなかったので、このままではまずい!ということで、アジャイルとリーンについて学ぶべく参加してきました。
最近アメリカでは経営会議にデザイナーが呼ばれるそうです。
というのも、モノを売るときに一番もうけとなる部分は「エクスペリエンス」だから。
自販機で売ってるコーヒーは100円でも、コーヒーの香り漂うおしゃれカフェだと500円とかしますよね。
優れたUXはしっかりとした構造の上で成り立つもの。でもふたを開けてみると、戦略も要件もUIも一貫して制作されていないために、実際にテストしてみたら根本から全部問題になってしまった、ということも少なくないそうです。
でも一番下の層から直していく時間はないので一番上のUIだけを見直す。個人的に耳の痛いお話でした・・・。
UXはユーザーの声を単純に聞くことではなく、専門家がユーザーのエクスペリエンスを把握して分析することです。
ユーザーは、必ずしも自分が欲しいものを知っている訳ではない、ということですね。
アジャイルは「早い!」「安い!」「うまい!」と思われることが多いそうです。
ほんとに早い安いうまいで開発できるならもっと早く広がったと思うんですがね・・・。
「アジャイルは”作らない”」と言われるほどに、作る部分はごく一部とのこと。
要件に優先順位をつけ、システムの中核となる部分だけを作ります。
短い期間で作る→修正を繰り返しながら、このままリリースできるか、開発期間を延ばすか、等を考えるそうです。
それならすてきなものができそう!とも思うけれど、既に手法が確立されているor完成系が見えているモノ作りなら、実はウォーターフォールの方が早かったりするのだそうです。
まだ世にない新しい何かを作るときには、アジャイルの手法はとてもあっているかも!
リーンは、これまで企画段階で行われていたユーザー調査等にはほとんど時間をかけません。
とにかく走り出して、作りながら改良していく、という手法だそうです。
1年前のユーザー調査結果を元にモノ作りをするのではなく、絶えず変化し続けるユーザーに寄り添いながら作ることができる。
作っている段階でより多くのユーザーの意見を聞くことができるかも。
う〜んこれもすてきなものが作れそう!と思いますが、まだまだアジャイルやリーンで開発を進められる環境は整っていないような気もします。
より良いものづくり環境として、広まってくれたら良いなあと思いました。
えほんやく
”えほんやく” は、松本花澄が参加したイベントのスケッチノートやグラフィックレコーディング、ファシリテーショングラフィックを公開しているブログです。
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