20121125 第6回webUX研究会

ご無沙汰してます!

色々ありまして、更新がしばらくぶりになってしまいました…。

昨日GMOYoursにて開催された、webUX研究会に参加してきました!

結果的に公開えほんやくになっていたかは置いておいて、描いたものを片っ端から皆さんに見て貰える場所に配置していく…ということをやらせていただきました!

色々と反省点とかわかったこととかもありますので、それはまた後ほど。まずは内容の振返りから!


第一部:データからユーザーを知る

1.清水 誠さん(米Adobe Systems)

「UXを解析するサイトサーチアナリティクスとは」

サイトサーチアナリティクスは少し前話題になっていたので、ちらちらっと見てはいたのですが、詳細は全然知りませんでした。

私も普段ものすごくサイト内検索をするので、実感を持ってお話を聴けました。

サイト内検索で探される言葉って、ユーザーがダイレクトに探しているものなので、UX改善には多いに役立ちそうですよね。

ただ、いわゆるwebアナリストさんは、サイトサーチアナリティクスが苦手な場合が多いとのこと。

サイト内検索でユーザーが用いる言葉は粒度がバラバラだし、検索された言葉の裏まで読むことができず、データとしてとても扱いにくいそうです。

そういった定量的なデータを見るサイトサーチアナリティクスと、定性的なユーザーを見るUXがコラボすれば、より良い分析や改善ができるかもね!

様々な分野の人が違った視点でデータを見ることができるサイトサーチアナリティクス。とっても面白そうでした!


2.此川 祐樹さん(NHN Japan)

「データからユーザーの声が聞こえる」

NHN Japanさんのスマホゲームは私もちょくちょく遊ばせてもらっているのですが、そういったユーザーのデータを集めて、ゲームを改善していく時の具体例をお話しいただきました。

チュートリアルの長さとかあんまり意識したことなかったんですが、チュートリアルが長い(=楽しいポイントを沢山伝えられる)方が、今後もこのゲームで遊び続けたいというユーザーがとても多かったそうです。へー!!

ということで早速そういうチュートリアルに修正してみたところ・・・

離脱率が大幅にダウンしたとのこと!今後もそういった改善を続けていかれるそうです。


第二部:サービスのビジュアライゼーション

3.浅野 智先生(横浜デジタルアーツ専門学校)

「サービス評価とワークショップ 」

最近飽きるくらいにUXという言葉が使われています。

どんなサービス提供者でも、お客さんを喜ばせたいという気持ちがあるのは当たり前。じゃあ、どうすればその人を喜ばせることができるのか。

それにはその人(ユーザー)のことをよく知る必要があります。

インタビュー等の定性調査ももちろん有用だと思いますが、ペーアープロトタイピングやアクティングアウトでもユーザーのコンテキストを再現して理解することができます。

私はアクティングアウト大好きですけど、要件や設計に落としていくのは少しざっくりしすぎてしまうので、ストーリー+UI検討を同時に行えるストーリーボードの方が、会社では導入しやすそうですね。


4.脇阪 善則さん(楽天・UX TOKYO)

「ストーリーテリングによるエクスペリエンスの可視化」

ストーリーテリングについては何度もお話を聴く機会があったのですが、今回はそのストーリーをどのように活用するか、という焦点でよかったです。

なかなかストーリーをがっつり作る機会はないのですが、普段からえほんやくでものごとを可視化して、要件をまとめたり、問題点を抽出したりしています。

他の人とストーリーやアイディア等を共有するのは圧倒的にやりやすいと思います。

経験を可視化するには、どれだけ相手と共通のイメージを想像できるかがとても重要だと思うので、ものごとの可視化は今後も続けていきたいです。


第三部:手法は実務で使えるか

5.藤田 淳子さん(KDDIウェブコミュニケーションズ)

「ウェブサイト・サービスへのIAからのアプローチ」

普段「うんこ」しか言ってないことで有名な藤田さんの実務経験のお話。

お客さんに使い続けてもらう為に、「時間軸」をキーにしてIAを行ったとのことでした。

ユーザーがどのタイミングでどのような問題にぶち当たるのかを考えた上で情報設計を行うことってすごく大切ですよね。

で、実際に修正したサイトも評判上々で、今まで分断されていたスタッフ同士の意思共有もスムーズになったとのこと。すごい。

あとやっぱりどんなにサイトがかっこ良くてもサービスがクソだったらだめなので、早期からデザイナーを参入させることが大事とおっしゃってました。

その際、UXジャーニーマップ等を活用して、時間軸で全体像をチームメンバーと共有してから開発されるそう。

ただやっぱりそういったUX関係の手法を実務に導入するには課題もあります。

時間もないし、みんながみんなその手法を知っている訳ではないし、そもそもそんなに熱心な人もいないし…という。

でもそうやって引っ張っていける人がいるのといないのとでは違うし、私もぐいぐい入っていこうかね!!w


6.松崎 希さん(hcdvalue)

「KA法を実務に導入できるかどうかの考察と課題」

KA法は仕事でやったことはあるのですが、実際どうなの?使えるの?っていうお話でした。

ペルソナ等の明確なターゲットユーザーや、ビジネスモデルがないとなかなかうまくまとめるのは難しいとのこと。

確かにKA法ってすごく発散しやすいので、一番重要な「どうまとめるか」が私もいつも課題になってしまいます。

未充足の価値をどう見出していくかという分析は今後も行っていくそうなので、ぜひまたお聴きしたいです。

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